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2007年10月31日 (水)

4台のピアノの為の協奏曲

こんばんは。先日書きましたCD−Rの騒動記は結構人気があったようです。ブログは成功話より、失敗話の方が参考になる「証」でしょうか。あるいは単に失敗談が面白いだけでしょうか。分解の写真がありませんでしたので、ご希望があればコメント欄にでも書き込みして下さいませ。もう一度パソコンからはずして、分解してみます・・・これは冗談ですが、1台余っているDVD−ROMがあります。構造的にはほとんど同じですので、分解方法は全く同じです。これを分解して写真を撮ります。大体、光学ドライブを自前で生産できるところは限られております。バッファロー、IOデータなどは以前からOEM(相手先ブランドによる生産委託)ですし、国内では、パイオニア、ティアック、ミツミ、パナソニック、シナノケンシ(プレクスター)リコー、サンヨーぐらいではないでしょうか。構造が各社ほとんど同じです。先日書きましたプレクスターPremium2/JPK ですが、購入しました。ATAPI仕様では最後の高性能CD−Rドライブになりそうです。2倍速でCD−Rを焼ける現在世界で唯一のドライブ(初期のCD−Rドライブはすべて等倍速で焼けておりましたが)だそうです。詳しいことはこちらを参照して下さい。

前置きが長くなりました。今回の話題は4台のピアノの為の協奏曲です。バッハの作曲(BWV1065)ですが、オリジナルがあります。ヴィヴァルディの4つのヴァイオリンのための協奏曲ロ短調です。ヴィヴァルディには作品3の「調和の幻想」というヴァイオリン協奏曲集がありますが、その第10番です。バッハはもちろんチェンバロの為に作曲しましたが、これをピアノで演奏しているところが、今回の紹介の目的です。

ピアノはレヴァイン(ジェームズ)、アルゲリッチ、プレトニョフ、キーシンです。これだけではありません。バックの弦楽器群がクレーメル、シトコベツキー、サラ・チャン、マイスキーなどで、超豪華メンバーです。レヴァインは指揮者のイメージが強いのですが、彼は10歳で、ピアノでデビューしております。この協奏曲のピアノは初心者でも弾ける超簡単?な構成の曲ですが、これくらいのピアニストになりますと、やはり個性がはっきり出てきます。今回、キーシンの実力を見せつけられました。楽譜を真剣に見つめている演奏ぶりもなかなかいいですが、第1楽章の最後のテーマに入る前の華麗な演奏も、素晴らしい指捌きです。

さて音源ですが、実は「you tube」で見つけました。第1部と第2部があります。第1部はこちらで、第2部はこちらです。ページをリンクするだけで自動的に演奏が始まります。動画の形式はマクロメディアのフラッシュの拡張版でflvの拡張子がつきます。

これだけのピアニストが、こんな簡単な曲を弾くのは「牛刀でもって鶏首を断つ」ような先入観がありますが、なかなかどうして4人とも一生懸命に弾いています。もしかしたらリハーサルなしのぶっつけ本番かもしれません。個性的なピアニストばかりですので弾き方も各人各様です。私はアルゲリリッチの弾き方が好きですが、ご覧になった方はいかがでしょうか。楽しい曲で、あんなに楽しそうなアルゲリッチのピアノ演奏は見たことがありません。

なおyou tubeの動画は通常のブラウザーではダウンロードできませんのでご注意下さい。ダウンロードの方法は続きで書こうと思います。お急ぎのむきはyou tubeで検索をかけて下さい。関連記事が見つかります。

2007年10月30日 (火)

プレクスターCD−Rの修理

こんばんは。またまたへまをやってしまいました。CD-Rドライブのトレイの出し入れが思わしくないので、CRCをトレイのガイドに沿って、トレイを引き出した状態で外から吹き付けました。ところが、いや案の定、トレイがスムーズに動くようになったのですが、肝心のCDを一切認識しなくなりました。

さてその原因は何でしょう?勘のよい方ならおわかりと思いますが、レーザーピックアップの表面にCRCの液滴(霧状)が付着しているので読み取れないのです。

もちろん最初から分かっているのですが、ついパソコンをバラすのがおっくうでこういう馬鹿なことになります。ついでながらCRCは通常、摺動部分に吹き付けてやりますと動きがスムーズになります。サッシのゴマの部分やレールガイド部分に吹き付けるのでおなじみだと思います。ところが必要な部分のみ吹き付けてやらないと今回のような二次災害?がおきます。

ところでピックアップはドライブを分解しなければ(蓋を開ける)掃除できません。通常4本のビスで止めてありますので、これをはずします。このとき封印のシールがあります。このシールをはがすと、保証期間内であっても、保証が受けられなくなります。封印をはずずと、それだけでも、改造を見なされます。要するに蓋をはずすということは、その結果はすべて自己責任といううことになります。

CD-Rドライブの正面のベゼルですが、両サイドと天板と底板にフックするような構造になっています。フックしてるところは四角の穴があります。ここをドライバーなどで押し込めばフックははずれます。ここで注意しておくことがあります。トレイを引き出した状態にしませんと、ベゼルがはずれません。無理矢理はずそうとするとトレイのメカが破損します。それでは、電源をはずした状態でトレイは出し入れできるのか?それができるのです。CD-Rドライブの正面ベゼルに1mm強の穴があります。そこに例えば爪楊枝など差し込みますとトレイのロックがはずれるのです。このロックがはずれますとトレイがわずかに前方にせり出してきます。これを手で引いてやればいいわけです。

このようにベゼルをはずしますと、ピックアップを含むCD-Rドライブのメカニズムが裸の状態になります。あとは目的の作業をするだけです。ピックアップのレンズはエタノールできれいに汚れが取れます。綿棒を使うと作業が楽です。

以上CD−R騒動記でした。今夜は徹夜を覚悟していたのですが、パソコンのばらし、CD−Rドライブの取り出し、CD−Rドライブの分解、掃除、テスト再組み立てで約1時間と少しでできました。徹夜を覚悟していたのですが、ほっとしています。

何かのお役に立てれば幸いです。

ところで、購入のつもりでプレクスターのサイトを見ますと、CD−Rのマスターのようなドライブがプレクスターから出ています「プレミアム2」というらしいのですが、2万円近くします。今ではCD−Rは2000円くらいからありますので、超高いですが、DVDドライブが全盛の今日、恐らく最後のCD−Rになるのではと思います。予想を超えたこだわりのスペックを誇っています。またまた欲しくなりました。

注)CRCはKURE 5−56 錆落とし、潤滑剤

注)ベゼル CD−Rの正面パネルのことです。

2007年10月28日 (日)

アンコール

こんばんは。来月にchiakiのピアノ発表会があるのですが、ここ2,3日アンコールの曲で、苦戦しています。例によって曲目は秘密です。秘密にしておく意味は大してないのですが、せっかくお越し頂ける方々への礼儀みたいなものです。この曲は構造が簡単なのですが、臨時記号がやたらと多く、和声もやや複雑です。非常に珍しい曲で、chiakiには日本初演とは言わないが、加古川市初演は間違いないと言っています。初演の役割は正しい曲の評価を頂かなければなりません。従って曲を正確に再現するのは最低限の条件なのですが、これがなかなか難しい。

アンコールの他の3曲は決まっています。これアンコールの最後は昨年と同じくゴールドベルグ変奏曲からテーマのアリアです。ご存じのようにこの曲は30の変奏曲を終えて最後にもう一度弾きますので、「再会」というイメージがあり非常に縁起のよい曲です。アンコールの1曲目はマルチェルロのオーボエ協奏曲をバッハが鍵盤独奏に編曲したものですが、その第1楽章です。一説にイタリア協奏曲のモデルになった曲とも言われています。昨年はこの協奏曲の第2楽章アダージョを弾きました。映画音楽「ベニスの愛」のアダージョとしてとても有名な曲です。3曲目は私の初めてのピアノの先生の愛奏曲(一般的にはギレリスのアンコール曲として有名)でもある、前奏曲ロ短調です。作曲はバッハ、編曲はシロティということになっていますが、大枠は残っているものシロティのオリジナルといっても過言ではありません。2曲目が問題の曲です。同じくシロティの編作です。オリジナルはもちろんバッハです。

シロティはリストの最後の弟子といっていいぐらい晩年のリストの弟子で、ラフマニノフのいとこですが、ラフマニノフを指導したこともあるぐらいピアノ演奏もすぐれていた(彼の演奏の音源は聴いたことがありません)のですが、バッハ作品の多くの編曲、編作が残されています。

発表会まであと二十日足らずですが、決定的でないまでも、問題点も数多くあります。ここからどうやって発表会まで持たせるかが、指導者としての手腕にかかってきます。

最後になりましたが、chiakiのピアノ発表会は今回で最後になります。ここに至るまでの紆余曲折はなかなか紹介できない部分もあり、今回は書きませんが、娘がピアノ以外に興味を持ち始めたということです。特に働くことに、とても積極的に興味を持ち始めました。ピアノは止める訳ではありませんが、練習しなければ腕は相当落ちます。これは仕方ありません。私たち親子にはバッハの作品であとひとつ、どうしてもやりたいものがあります。できあがるまでに2,3年かかりそうなので、また何年かしてその曲を発表できるかもしれません。これができれば、本当の意味で私の指導は終わりです。

また、この発表会が終わったあと、娘がピアノに対し愛着が残っているかどうかの見極めもしたいと思っております。先日ですが、庭の剪定をして頂いている庭師の棟梁から、「コンクールでも受けるのですか」とピアノを弾いていた娘に声がかかったそうです。うれしそうにしていましたが、同時に「厳しいレッスンですね」とも言われたそうです。私のレッスンを庭で聞かれていたらしいです。

準備に1年かけておりましたが、あと二十日になってしまいました。ずいぶん高望みした選曲になりましたが、選曲した時点では毎年1回は発表会を続けるつもりでしたので、結果的にはこれでよかったと思っています。

焦りの毎日ですが、名残の毎日でもあります。あと二十日間私のレッスンの集大成のつもりで、がんばろうと思います。

2007年10月27日 (土)

ipodの杜撰なサービス体制

こんにちは。息子が30GBタイプのipodを持っているのですが、使いすぎで右chが聞こえなくなりました。抜き差しの回数が大変多く、製品寿命かと思いました。息子によりますと、購入して1年以内なら修理に応じてくれるのですが、そうでない場合有償修理も応じないらしいです。日本の家電製品ですと、製造終了後8年間は修理に応じてくれますが、部品の在庫さえあれば、ほとんど修理対応年数は無期限です。

昨晩息子から修理の依頼がありました。息子は現役の高専の学生です。四捨五入して60代になる人に修理を頼むとは話が逆だと思うのですが、まあ引き受けました。イヤホンのプラグ(コネクタ)は通常3分割されています。先端部分が右chのプラス、中間部分が左chのプラス、そしてプラグの根元はアース(マイナス)です。つまり左右chの共通アースになっているですね。

まず、他のイヤホンに交換してもやはり右chが聞こえません。これで、本体側の接続イヤホンジャック(コネクタと接続する穴)に問題があることがわかりました。

ジャックの接点は大抵の場合バネ性がある金属が使用されています。そうでないと抜き差しで摩耗して接触不良が置きます。左chが聞こえますので、アース、及び左ch側の接点には問題がありません。

さてipodのケースですが、ビス止めされていませんので、ケースの上蓋と底蓋の隙間に爪をたて、ゆっくりを爪を押し込んでいきます。精密ドライバを使う方法がありますが、樹脂でできているケースですので、ケースの一部が欠損することがありますので、力加減が直接わかりますから、手が一番です。一般的に小さな電気製品の分解するときの要領ですが、ケースの上下で結線されていることが多く、そっと徐々に開けてていきませんと、結線がはずれるか、結線を切断していまいます。例外にもれず私も2回目に開けるときに、力が入りすぎ結線をはずしてしまいました。2ミリ幅、厚みは0.3ミリほどの平リード線ですので、通常はこの時点でお釈迦になるのですが、注意深くコネクタを探して、差し直しました。ほんと、差し込んであるだけです。平リード線は裏表がありますので、当然逆に差し込むと導通しません。コネクタ側もリードがある側とない側がありますので、両方うまく合わせなければいけません。さて肝心のジャック部分ですが、四角い金属ケースに覆われ、右ch部分の接点部分を外部からいじれません。そうこうするうちに、ケース部分を浮かせると右chが聞こえるようになりました。息子には壊していいという保証をとっていましたので、基板からジャックケースからはずれても仕方ない、ぐらいに、浮かしたのです。どうやらこのipodのジャックの接点は右ch先端部分は構造的に最初から問題がありそうです。一般的に、オーディオ製品の機械接点部分は相当頑丈な物が使われています。ところがこのipodはそうでないようです。蓋を開けた写真を撮っておけば良かったのですが、構造は極めてシンプルハードディスクと液晶パネルと電池、と1×4cmほどの基板があるだけです。緩衝材はスポンジとシリコンゴムが使用されていましたが、構造は極めてシンプル(関西では ちゃち といいます)。
これでようやく左右のchの音が出ました。めでたし。

アップルのインターフェースですが、これはさすがに素晴らしいです。プラグをはずすと、再生が一時停止するアイデアもなかなかのものです。

ソフトは素晴らしいですが、ハードは安物といった感じがしました。もちろん私はipodを操作するは初めてです。

これも一般的な話ですが、日本製でない限り、製品の組み立ては驚くほど容易にできるようになっています。あまり詳しく書きますとある種の差別発言になりますので、書きませんがやはり日本製品は素晴らしいと逆に思いました。

そうそう、無償保証期間内であっても製品を分解(蓋をあけるだけでも)いますと、有償保証になりますので、注意してください。

2007年10月24日 (水)

ベルマンのショパンのエチュード

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こんばんは。ブリリアントクラシックからベルマン(ラザール)のライブを中心とした7枚組が昨年ですがリリースされました。その中からピックアップして書いて見たいと思います。まずはどんな曲が入っているのか。
こちらを参照して下さい。別に宣伝ではありませんので!

中でも5枚目にはいっているショパンの作品が気に入りました。英雄ポロネーズ、エチュードから作品10−2、作品10−10、作品25−4、作品25−8、作品25−10、作品25−11(1950年録音)がはいっています。

率直な感想ですが、ショパンのエチュードをここまでの速度で弾けるなんて、ちょっと信じられません。最初は、弾きとばしている印象がするのですが、どっこい、ショパンはそうはさせません。いずれの曲もほのかなロマンが感じられます。ただし、作品25−10、同ー11は爆演です。作品10−2(半音階)も演奏時間わずか1分12秒、シフラが1分18秒、アシュケナージ(若い時の方)1分16秒、ガブリロフ1分13秒ですが、圧倒的に速く感じます。音の切れ目がほとんと感じられない超レガートで弾いています。

ベルマンは1930年生まれですから20歳の演奏になります。同じCDにファインバーグが編曲したチャイコフスキーの「悲愴」からスケルツォも入っています。こちらは超爆演です。実はこの曲の為にこの7枚組セットを買ったのでありましたが、プロコフィエフのヴァイオリンソナタ第2番(ヴァイオリンは息子のパヴェル)ベートーヴェンの月光と熱情、クレメンティのピアノソナタロ短調 作品40−2、モーツァルトのロンドイ短調、シューベルトのソナタ第21番変ロ長調D960なども入っており、ライブでこれだけのレパートリを聞けるのは有り難いです。尚録音年代は1950年代から1980年代まであります。シューベルトの変ロ長調のソナタは息の長いメローディーを飽きさせず聞かせてくれるので、この曲をよく知りたいと考えている人にはぴったりだと思います。少なくとも眠たくなることはありません。なおベルマンは2005年2月6日にフィレンツェでなくなっております。



    

2007年10月18日 (木)

Yuki Matsuzawa

こんにちは。10月16日に起きた女児の殺人事件ですが、私の家の近く1kmほど離れたところです。加古川市別府町(かこがわし べふちょう)なんですが、我が町も少しは知られてほしかったのですが、こんな痛ましい事件で知られるようになるとは・・・1日も早い犯人逮捕を祈っております。

本題です。ショパンのエチュードですが、前々から気になることがあり、先日ネットで検索をかけました。Yuki Matsuzawa さんです。NOVALIS に彼女のCD「ショパンの24のエチュード、3つの新エチュード」があります。このたび「ある事件」を通じて、Yuki Matsuzawa のことが浮かび上がってきました。この件は後ほど述べます。

さてYuki Matsuzawa ですが、東京で生まれ、現在はロンドンを拠点。5歳の時からピアノを弾き、7歳で初リサイタル、東京芸術大学(Tokyo University of Fine Arts and Music)(注 正式名は、TokyoのあとにNationalが入ります)卒業後ヨーロッパに渡り、世界的なコンクールに優勝、入賞とあります。クイーンエリザベス入賞、マリアカナルス第3位、ブゾーニ優秀賞などです。彼女の先生のなかにアシュケナージもいます。

BBC交響楽団、ロイヤルフィル、モントリオール交響楽団、ベルリン放送交響楽団、NHK交響楽団と共演しイギリスでは彼女のリサイタル放送がよくあるそうです。

1994年にスクリャービンのソナタエチュードでCDデビューし、BBCミュージックマガジンなどでクリティックチョイスを受けています。

さて、先ほどの事件ですが、「The Joyce Hatto Scandal」として知られています。ジョイス・ハットは1928年ロンドンの生まれ。録音は1950年から70年の間にモーツァルトとラフマニノフの2番のコンチェルトを残しているぐらいでした。1972年にレコードエンジニアの夫とケンブリッジ近くに引退したのです。事件は1989年に始まります。彼女の現役時代の埋もれた録音としてバッハ、モーツァルト、ベートーヴェンのピアノソナタ全曲、リスト、プロコフィエフ、メシアン、ゴドウスキーなどが夫の手で小さなレーベルでリリースされたのです。全部でCD120枚におよびました。

さて、ここから大変興味ある出来事が続くのですが、少しはしょります。興味ある方はこちらをご覧下さい。

実は、夫の手になるCDの録音はすべて他人の音源だったのです。私も、隠れた人気のありますので、購入したいと思って検索を始めた時、前述の記事があることを知ったのです。

尚、どの曲が誰の音源かを一覧表にしたものがあります。WIKIPEDIAの英語版でこちらにあります。

さて、話はYuki Matsuzawaさんに戻ります。ここでHattoのショパンのエチュードの音源としてYuki Matsuzawaのノバリスの音源が使われたのです。彼女のショパンのエチュードは優れた技巧を駆使しながらも、ポリーニ盤に感じられる冷たさがありません。小菅優さん、岡田博美さんのエチュードがリリースされましたが、日本人という限定ならば今でも真っ先に推薦致します。なお小菅優さんとは甲乙付けがたいのですが、私の好みが相当入っております。

ショパンのエチュードの録音比較として優れたページ「エチュード比較」があります。参考にしてみて下さい。ただしここに記載されている録音年(1959-1960)はミスで、正しくは1996年3月ロンドンで録音されています。

ショパンのポロネーズなどを録音したものとエチュードの2枚組で近く入手することになっています。その時には改めてYuki Matsuzawaを紹介したいと思います。下の写真はノバリスのCDブックレットと基本的には同じものですが、より全身像に近づいています。

注)マリア・カナルス コンクール
  1982年ピアノ部門 第3位です。その時の1位岡田博美さんです。

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2007年10月12日 (金)

漆原啓子のヴァイオリンソナタ

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こんばんは、今回は恐らく私のブログでは初めての室内楽を紹介致します。室内楽といいましてもバッハのヴァイオリンとチェンバロのためのソナタです。ヴァイオリンは漆原啓子さん(何故か日本人だと「さん」を付けないと気持ち悪いですね)チェンバロは小林道夫さん。

実を言いますと、第1番ロ短調 BWV1014のアダージョでずっと足踏みしている状態です。こんな経験は一度もないと言えば嘘になりますが、ほぼそれに限りなく近い状態です。

まず、アダージョの冒頭の透明感に富み、なおかつ懐の深い小林道夫さんのチェンバロの音に感動しました。この虚飾のないチェンバロの音は確かに何かを待っています(waiting for)、4小節の導入部の後、染み入るようにヴァイオリンがppから湧き上がってきます。このヴァイオリンの音色が渋い、実に渋い!ここで「勝負あった」のです。

つまり私の負け、漆原啓子、小林道夫組の勝ちです。長い間の音楽生活でこのような経験はそうあるものではありません。音楽の流れとか、構成とか形あるものをすべて忘れて、ただヴァイオリンとチェンバロの音に身を任せる心地は何と表現すればいいのでしょう。

ここで、少しオーディオのお話になりますが、このCDはファオステクスの8cmのフルレンジで聴いています。このスピーカーの弦の透明感は素晴らしいものがありますが、色艶となりますと、どちらかといえば「あっさり系」に属します。この「あっさり系」でこれだけの渋さが再現されるのですから、ソナスファーベル、ハーベス、クオード、タンノイなので、聴いたら一体どうなるのでしょうか。(オーディオの経験の少ない人はゴメンナサイ)

漆原啓子さんのヴァイオリンはさらに歌い続けます。16小節からの6度の重音、22小節からの6度と3度の重音でひとつの頂点を迎えます。この重音の美しいこと!私はお酒をたしなみませんが、まさしく「酩酊」したのです。

酔いを覚ませて、少し正気に戻りますと、ヴァイオリンのヴィブラートは極力少なくピリオド楽器の奏法を意識しておりますが、ピリオド奏法はしていません。楽器もモダンヴァイオリンです。漆原啓子さんは、ピリオド奏法については「東京の女優さんが大阪弁を猛勉強した、みたいに」なりたくなかったと言っています。

なおヴァイオリンとチェンバロとの音量バランスですが、CDで聴くには最高のバランスです。ライブでこのバランスでは絶対聴けません。つまりチェンバロの音量はライブではもっと小さいのです。

小林道夫さんについても書くことは多くあるのですが、歌曲のピアノ伴奏者として定評については周知のところですが、チェンバロの名手としての存在も忘れてはなりません。

バッハといえばどうしても堅苦しい印象がありますが、酸いも甘いも噛み分けた大人の哀切が実に訥々と語られたいるかのようなアダージョです。

CDは2枚組ヴァイオリとチェンバロのためのソナタ全6曲

エクストンからのDSD録音です。

忘れていました。最後から3小節目の5拍、6拍目の休符でのヴァイオリンとチェンバロの沈黙は、音が出ている時を超える無言の告白が聞こえました。

2007年10月 6日 (土)

ピアノコンサートの招待状を差し上げます

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こんばんは。緊急用件です。ピアノコンサートの招待状を差し上げます。コンサートの内容は以下の通りです。

日時 2007年10月13日(土)午後0時45分開場、   午後1時15分開演

場所 西宮市民会館アミティーホール 0798-33-3111

ピアノ リム・ユヒャン、特別出演 青木千恵子

演目 ハンガリー狂詩曲第2番、3番、4番、6番
   同12番、15番 ため息、愛の夢第3番
   コンソレーション、ラ・カンパネラ

以上です。

招待状は2枚あります。1枚で2名(ただし6歳以上)有効ですので、4名までOKです。連絡先は、
calaf&gaia.eonet.ne.jp(&を@に読み替えてくださいね)郵送の関係もありますので、水曜日ぐらいまでの締め切りとさせて下さい。ご希望が多ければ、抽選になりますが、複数人で行かれる方を優先致します。



2007年10月 4日 (木)

エチュード ショパンで検索

こんばんは。今日は、読んでいて一番面白くない自慢話です(!?)。「エチュード ショパン」でYahooの検索にかけますと、なんと、なんと第3番が、このブログ、4番目が私のホームページです。

こちらで確認してみて下さい。時間が経てば順位も変わっているかもしれませんが。

もちろん順位が高かさに比例して内容が伴っているかどうかは保証の限りではありません。私のブログをごらんになっている方は不思議に思われているのではないかと思います。

ショパン好きでバッハも好きは珍しいのではないでしょうか。これには明確に説明できる理由があります。

私はかつてギターを弾いておりましたので(15歳から)バッハのヴァイオリン、チェロ、リュート関係の作品は早くから馴染みがありました。ギターを一生懸命に練習をしておりましたが、「我が心ここにあらず」で、小学生の頃から実はピアノが弾きたかったのです。

大学に入って知り合った女性が、たまたまピアノの弾く人(ほとんどピアニストでしたが)でしたので、彼女からショパンなどロマン派の曲を多く知ったのです。

ショパンのエチュードは、彼女の得意中の得意で、数知れないくらい生演奏を聴かせてもらいました。というわけで、ショパンの中では特別にエチュードへの思い入れが強いわけです。

その彼女がもっとも嫌っていたのがグレン・グールドで、ショパンをミニチュア作品を書く作曲家とグールドが決めつけていたので、グールドのことは禁句でした。

以前「ポリーニのエチュードを初めて聴いたとき、そんなに驚かなかった」と、まともな音楽ファンからすれば傲岸不遜とも思えるようなことを書きましたが、これは当時の私の正直な実感でした。本当にポリーニのエチュードを彼女に聴かせたかった!(このエチュードが出る2年ほど前に亡くなりました)

私のショパンのエチュードへの思い入れも亡き先生の影響だろうと思います。今は3人の子供にも恵まれ、程度の差こそあれ、自分は幸福だと思いますが、もし、生涯で一番幸福な時はと問われれば、「あの時、先生との9ヶ月間」と答えます。

ホームページで「ピアノで喜びと哀しみを教えてくれた人の思い出に」と副題を付けたのも、こういったいきさつがあったからです。

2007年10月 1日 (月)

chiakiのピアノレッスン パルティータ第6番 アルマンド

こんばんは。月が変わり、10月になってしまいました。娘chiakiのレッスンははかばかしくなく、むしろ悲観的な状態で推移しています。原因はいろいろ考えられますが、

まず、私のレッスン回数、時間を相当減少させたこと
   曲が難しいこと
   chiakiの症状が今年になって予想以上に悪化したこと

などが挙げられますが、以上は原因かもしれませんが曲が弾けていない理由にはなりません。

その中でも9月下旬から娘の症状は目に見えて良くなっておりますので、レッスンの効率も日々上がってきました。

今回のレッスンはパルティータ6番「アルマンド」です。下の楽譜をごらんになって「アレッ」と思う方は相当バッハ通だと思われます。アウフタクトで始まるのは、いつもと同じですが、32分音符が主体となっており、また付点音符が重要なリズムのの柱になっています。

アルマンドも6番までくれば、ここまで発展・進化しているのは本当に驚きです。32音符をどこまで滑らかに、優しく表現できるかが、演奏の分かれ道です。

「ここから最後まで」と記入しているところは、右手「レ#シ」を弾いたあとの音は、「レ#シ」の和音より大きな音で弾いてはいけません。あくまで「レ#シ」の彩りを添える位の音量で弾きます。すなわち「レ#シ」の後のアルペジオは「レ#シ」のエコーのように弾きます。ひとつの解釈としてこの前半は「レ#シ」で終わっているのです。「2点シの音があるではないか」と反論されそうですが、これも「レ#シ」のエコーのように小さなクリアーな音で弾き分けます(アルペジオの頂点の音として)。クレッシェンド、ディミヌエンドの記号がありますが、もとよりバッハのオリジナルにはこのような記号はありません。

少し長くなりましたが、ここの演奏が練習を始めて半年も経過しているのに何度注意しても弾けませんでした。ところが昨日実に簡単に弾いてくれました。今夜も確認しましたが、実に滑らかに、私の意図通りに弾いてくれます。実のところほとんどあきらめておりまして、指導力のなさをさらけだすしかないと覚悟を決めていたのです。

他にも巧く弾けない部分も相当ありましたが、ほとんど解消してしまいました。

現時点で、本番では、この曲の美しい音の流れを表現してくれると思っています。進捗が思うに任せない中の一つの光明でした。
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