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2007年12月30日 (日)

BOOK OF BALLADES

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こんばんは。いよいよ年の瀬ですね。今日とても寒いと思ったら、明日はもっと寒いそうです。ところで昨日はささやかながらホットなことがありました。レクストという小さなオーディオメーカーがあります。日本のメーカーですが、最近とてもユニークなDAコンバーターを発売しました。そのデモ機が届いたのです。当初の貸し出し予定は1月下旬でした。しかし、先に予定されていた方のキャンセルで、私に順番が回って来ました。貸し出し期間は1週間ですから、キャンセルが複数あれば、1ヶ月早くなるのはわかりますが、そんな疑問もありましたが、昨日早速試聴を開始しました。試聴の報告は別の機会に譲りますが、久しぶりに音楽と音響に浸っています。

さて本題ですが、スピーカーLS−350の演奏の今回は第3回目、カーメン・マクレーです。彼女が36歳の時に録音した「ブック オブ バラード」です。私は長い間、ジャズには全く興味がなく、むしろ毛嫌いしていたのですが、この曲をきっかけにジャズヴォーカルだけは、結構聴くようになりました。

オーディオの機器を試聴する時に必ず聴くCDのひとつです。曲目はスローテンポな曲がほとんどですが、その中の第2曲目 The thrill is gone がもっとも好きです。歌詞が好きで、知らない間に覚えてしまいました。

The thrill is gone,the thrill is gone

I can see it in your eyes

I can hear it in your sighs

Feel your touch and realize

That thrill is gone

The nights are cold ,for love is old

Love was grand when love was new

Birds were singing, skies were blue

Now it don't appeal to you

The thrill is gone,this is the end

So why pretend and let it linger on

The thrill is gone

覚えることができたのは、歌が上手なことはもちろんですが、マクレーの歌詞の発音です。ジャズというと私などは単純ですぐ南部訛りを想像してしまいます。またクイーンズイングリッシュ(キングズ イングリッシュ)が好きな私にはいわゆるアメリカンイングリッシュの発音は今以てなじめません。それほどマクレーの発音は聞きやすく美しいです。

これはマクレーに限ったことではないらしく、ジャズの一流シンガーは皆、しかも女性シンガーはとても発音が美しいらしいのです。これもジャズヴォーカルを好きになった理由かもしれません。

このthrillをどう訳するかが問題ですが、私は「ときめき」だと考えています。

この歌詞の場面は、立ち直れないぐらいショックですが、それでも、このように歌ってくれるのであれば、別れの告白もさぞかし印象に残るに違いありません。

マクレーの歌唱ですが、低い音も、高い音も極めて安定しており、聞き手をメロディーはもちろん、その多くを歌詞に集中させます。この曲では高音域と低音域との対照をすぐれた歌唱で表現しています。とくに、this is the end から

So why pretend and let it linger on

The thrill is gone

にかけての歌は心を揺さぶります。別れ話を切り出さなければいけない女性の悲しい決意のほとばしりに、胸が痛くなります。

最後にLS−350の演奏ですが、この曲に限っては、なまめかしいサウンドではありますが、ある種のきつさ、潔さから、私はD−55の音の方が好きです。

ところで、いわゆるCDラジカセで聴いても私のようにたいそうな(よい意味で言ってません)装置で聴いても音楽の本質は変わらないのでは?という疑問があります。

が、このたいそうな装置で聴くと「音像」というのが浮かび上がります。それこそ、等身大の歌手が目の前に現れることも希ではありません。これこそがオーディオの醍醐味だと思っているのですが、これは体験してみませんとなかなか意味がわかりにくいと思います。レクストのDAコンバーターは40万円ちかくするのですが、現有の私の装置の音を変えてくれる部分はほんのわずかです。そのほんのわずかにこれだけのお金を払う価値があるかどうか、これが趣味の世界でしょうか。なお、このわずかの変化は、一般人にはほとんど聞こえない(むしろこれが当たり前)といっていいようなものです。

2007年12月27日 (木)

LS−350による演奏 第2回

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こんばんは。今夜もBBCモニター風スピーカー「LS−350」によるCD演奏です。今回もヴォーカルをお届け致します。アメリカの女性ヴォーカル Leann Rimesリアン・ライムスです。1982年生まれ、この録音は1997年ですから、15歳!です。最初から結論めいて申し訳ないのですが、決して美しい声質ではありません。ですが、その伸びやかな歌声には、訴えるものが多くあり、ファルセッット(裏声)に移行する直前の声質に特徴があります。歌唱力とはよくいいますが、リアンはまさしくこれ。楽器もアコースティックではなく、歌にも多少のエコーを効かせてありますが、そんなことはでうでもいいくらいの、圧倒的な歌唱力です。特に冒頭のユー・ライト・アップ・マイ・ライフは何度聴いても一種、勇気づけられるような気分になります。オーディオ的には彼女の伸びやかな声がどこまでストレスなしに再現できるかがポイントになるでしょう。

写真は全く同じ曲を並べたCDですが、録音は、上のDENON盤の方がふくよかな感じがよく出ています。微妙な差異ではありますが、オーディオ的には決定的な差と申し上げます。CDプレーヤーを2ランクぐらいアップしたくらいの違いがあります。

このアルバムにはアカペラ(無伴奏独唱)で、アメイジンググレース、アメリカ国家(星条旗よ永遠なれ)が入っています。ライムスの歌唱能力が素のままで表現されていると思います。

それにつけても、15歳でこの歌唱力とは!アメリカはやはり広いとつくづく思いました。

肝心なことを書き忘れました。私がこのアルバムの中で好きな曲はタイトルにもなっている、You Light Up My Life です。ライムスの歌が余すところなく味わえます。

写真 上 DENON COCB−83084

   下 OMAGATOKI OMCX−10

上の方は紙ジャケットで四方からCDを折りたたむような構造になっています。いわば、聴かなくてもジャケットで魅せます。実はこの2枚、オーディオクラブの仲間、音の粒さんにネットで落札して頂いたものです。彼もD−55を使用されておりますが、私のより、遙かに鋭い反応をみせます。

余談ですが、アルバムに彼女が実に素敵なメッセージを寄せています。原文でそれを味わって下さい。

I would like to start by thanking God for giving of music and life and my mom and dad for their love and suport. I have been blessed with a team of people who work hard everyday to support my music and my career.

2007年12月26日 (水)

スピーカーLS−350による演奏

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こんばんは。LS−350による、エージングはしばらく続きます。ここ2,3日はクラシックではなくポップス系の曲を重点的に聴きました。スウェーデンのレーベルにPROPHONE(英語読みではプロフォンですが)というのがあります。音質の優れた盤を輩出しています。今回とりあげましたのは「フェザーズ」というタイトルのピアノ伴奏だけで歌うヴォーカルです。

歌手はジャネット・リンダストロム、ピアノはスティーブ・ドブロゴス。

歌は甘く切ないバラード調ですが、何といってもリンダストロムのハスキーながらも唇の湿りわかるような歌いっぷりにあります。ピアノもクラシックの素養が備わっていると思わせる演奏です。しかも二人の空間が手に取るようにわかるような絶妙の雰囲気を醸し出す録音がまた素晴らしい。D−55で聴きますと、歌はいいのですが、ピアノが電子楽器のように聞こえるような時があります。が、LS−350では歌声の潤いがさらに増し、ピアノの音響もごく自然にきこえるようになりました。ディテールの表現はD−55の方が勝りますが、音楽に浸るという点では、LS−350の方に体が大きく傾きます。

1曲目のバラフライがこのアルバムを代表する名曲です。間奏のピアノも単なる伴奏にとどまらない、ピアノならではの歌があります。

実際の歌詞の内容とは違いますが、素敵な女性に愛をささやかれている錯覚がする名曲です。しかし、ラジカセ(死語かな?)ミニコンポでこの「愛のささやき」は残念ながら直接味わえないと思います。ここに、コンポの出番があると思います。

ポップス。クラシック、ジャズ、ロック、ジャンルを問わず是非手許におくことをおすすめする1枚です。

この盤で「ときめき」を感じることができないのであれば、それは感受性の問題ではなしに、コンポ(装置)の問題であります。

2007年12月23日 (日)

BBCモニター 組み立て編

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こんばんは。昨日書きましたBBCモニター(実際はBBCモニター風ですが・・正式のバージョンではありません)ですが、文章の長さの加減で組み立ての注意点など、書き漏らしたことがあります。

昨日も書きましたが、スピーカーの部品用語、技術用語に親しんでいらっしゃらない方は、挑戦される方は敢えて引き留めはいたしませんが、組み立てはかなり手強いと思います。

難しくは決してありませんが、冒頭に掲げた組み立て説明図は極めて概略的でとても不親切です。必要最小限の説明と言えます。まず基板から、三種類のコード(+−対になっています)Hi、Low、Terminal の3種類なんですが、Hiはツィータへ、Lowはウーハーへ、Terminalはスピーカー端子へ等は一切書かれておりません。また、説明図ではツィーターとネットワーク基板をバッフル板取り付けてからネットワーク基板のコードをツィータに取り付けるよう書かれていますが、ツィーターの端子がバッフル板に隠れてしまうため、コードの結線は極めて難しく、無理をしますとツィータのターミナルを痛めてしまう可能性が大です。ウーハーも同様に結線してからバッフル板に取り付けるのが賢明です。ネットワーク基板とウーハーのターミナルが極めて近接していますのでこれまた結線しにくいのです。

またスピーカー端子はその部品の一部を取り除いて、付けませんとスピーカーの背板の穴に入りません。これも絶縁部(プラスチック部)と書かれているだけで部品の特定が困難で迷ってしまいます。結論から言えば2枚の樹脂の円板が絶縁部になります。スピーカー端子には取り外せるプラスチック部は何個かあります。せめて絶縁板と書かれていれば部品を特定するのは容易です。ネットワーク基板からスピーカー端子への結線も線もそんなに余裕のある長さではありませんので、結線作業に工夫が必要です。間違っても仰向けにバッフル板を倒してはいけません。ウーハーのエッジが傷つく可能性があります。

価格ですが2本で38500円(税込み)で送料が1500円弱かかりましたので、約4万円ということになります。昨日オーディオ仲間に連絡してセッティングのアドバイスをもらい、今夜部屋の隅に置き、バッフルを内側に振りました。何と想像したよりも遙かに広く、高く奥行きのある音楽空間が生まれました。サイズは小振りですがオーケストラも十分聴けます。クナッパーツブッシュ/ウイーンフィルとジョージ・ロンドンのヴォータンの別れ(ワルキューレ)を聴きましたが、この盤の特徴である、ホルンの朗々たる響きはとても小型スピーカーとは思えないものがあります。ちょっと月並みですが、ヴォルフ・フェラーリの「マドンナの宝石」の第1間奏曲も泣かせます。今夜は番外として、高橋真梨子の「桃色吐息」、五輪真弓の「恋人よ」、大橋純子の「シルエットロマンス」を聴いて、友人と二人で悦に入ってました。おじんくさい年齢がばれてしまいますが、我々の時代は、歌謡曲、ポップスであっても素晴らしい歌がありました。このスピーカーで聴くと、その時代まで引き戻してくれたような錯覚に陥ります。

私自身は5年ほど前の精神的な病気の罹患以来、音楽特にオーディオ的にはほとんど聴くことがありませんでした。聴けなかったのです。ここに来てようやく聴けるようになったことが素直にうれしいです。もともと何でも凝るタイプでしたが、ここ数年意識して「凝る」ことを避け、いい加減にしておりましたが、好調な時の自分が少しずつではありますが戻ってきています。

2007年12月22日 (土)

BBCモニター

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こんばんは。昨日の話題に上げましたBBCのモニタースピーカーKEF社のLS−3/5Aを指向したコイズミ無線のスピーカーキットLS−350をご紹介致します。いつも思うのですが、組み立てる前に落ち着いて写真を撮っておけばいいのですが、いつも後の祭りです。要するに気がつくのが遅いのです。中身をご紹介しなければ完成品を買ったと思われがちです。

それではスペック(仕様)をご紹介致します。おっとその前にBBCとはイギリスの国営放送局です。BBCは自局が使用するモニタースピーカーの仕様を詳細に設定して、イギリスのスピーカーメーカーに作らせていました。メーカーとしてはKEF、スペンドール、クオード、タンノイ、ロジャースなどがありますが、特に有名な小型スピーカーがLS−3/5Aでありました。私がオーディオ入門したてのころ、一種憧れのスピーカーだったわけです。(1970年代初め頃)

インピーダンス 8オーム
周波数特性   46Hz〜23kHz
クロスオーバー 3kHz
耐入力     60W(MAX)
サイズ     305H×190W×160D
重量      4.8kg
箱       密閉式

箱はなかなかいい色をしておりますが、つき板ではなく塩ビです。ツィータはソフトドームです。

箱を開ける時間、材料の員数を確認する時間を含めますと4時間位で組み立てができるでしょうか。配線は半田付けがありませんので簡単ですが、スピーカーの部品名の知識がない方にはおすすめできません。ある程度の知識はやはり必要です。当時のLS−3/5Aですが1本7万円でした。現在スペンドールから大きさも仕様もよく似たスピーカーが出ておりますが、1本105000円します(S3/5R)。

ちなみにキット価格は送料を入れてペア(2本)で約4万円です。今回はお見せできませんでしたが、ネットワーク部品を始めパーツの品位はかなりのものです。

さて肝心の音ですが、昨日紹介しましたように、古きよき時代の一種ノスタルジアを感じさせる音ですが、骨董品くさくはありません。最新の録音にもうまく反応してくれます。総じて打楽器系よりはストリングスヴォーカル、木管系がふくよかな音がします。いわゆるデジタル臭さをうまく中和してくれるような音色です。

以前から何度も紹介しておりますように、私は一応メーカー製のスピーカーは何セットが所有しておりますが、聴くのはいつも自作のスピーカー群だけです。この自作のユニットはすべてフォステクスのFEシリーズで、透明感があり、極めて色づけの少ないのですが、弦楽器系の音は厳しいものがあります。そんな折り、漆原啓子さんと小林道夫さんのバッハのヴァイオリンソナタの音色の芳醇さに驚いたのですが、私のスピーカーではその芳醇さが味わえません。そこで思い出したのがBBCモニターでした。

おとといの夜からエージングしておりますが、日々音はよくなっているようです。音は昨日書いたたとえ話より、うまい表現が見つかりません。レトロではないノスタルジアを感じさせます。

2007年12月21日 (金)

またまたハードディスクが昇天

こんばんは。ここ1週間の出来事は実に様々のことがありました。まとめてみますと、次のようになります。

1、アンドラーシュ・シフのコンサート来年3月4日にチケット入手。大変迷ったのですが、バッハのパルティータ全6曲を一夜のうちに演奏するのですが、これだけでも敬意を表するに十分な事実です。シフの演奏は好きではないのですが若いときの演奏とは違った演奏が聴ける楽しみがあります。

2、パソコンのハードディスクが昇天しました。息子がipodを使っているためかパソコンに非常な負荷がかかっているようです。スレーブのハードディスクをバイオスが認識しなくなりました。ところが何を血迷ったか、マスターをはずしてパソコン工房に持っていき、最後のあがきに、チェックの依頼。期待に反して、ものの見事にバイオスが認識しました。どうもおかしいと思って、家に引き返しパソコン本体をパソコン工房に持ち込み、診断(有料)。私のチェックしたとおりスレーブが認識されません。というわけでハードディスクを購入。診断料3000円はサービスしてくれました。思い違いはさらに続きます。私はウインドウズはCドライブに入れずにDドライブに入れるのを主義としています。というわけでDドライブ(スレーブ)が駄目になったので、ウィンドウズの再インストールを覚悟しておりました(もとに戻すには最低でも4時間はかかります)。ところが、スレーブを新しいハードディスクに交換したところ、直ちにバイオスが認識、ウインドウズもあっという間に立ち上がるではありませんか。故障前まではいらいらするほど起動が遅かったのですが、この原因も故障したハードディスクのせいだったかもしれません。なお故障したハードディスクは日立/IBMの製品です。このメーカの昇天は2回目。新しいハードディスクはもちろんシーゲート、ここのはタフです。というわけで、覚悟していた膨大な時間の出費が免れましたので、ゆっくりしよう思っていましたら、コイズミ無線に依頼しておいたスピーカーのキットが宅配されました。ここで一悶着ありました。

佐川急便なんですが、私の家の配達便はヤマトが多く、関東からは1日で届きます。特にヤマトは朝8時半に必ず宅配してくれます。タワーレコードもHMVもそうですが、最近ヤマトから佐川に鞍替えしたのです。熾烈なコスト競争が会ったに違いありません。問題は佐川に変わってからで、関東からの便が1日半から2日間宅配されるまでに要します。前から「一言いわずにはおれまい」と思っていた私は、佐川の配達の担当者に八つ当たりはしませんでしたが、相当の苦情を伝えました。配達不在票のシステムに関しても大いなる苦情を呈しました。でも、流石、佐川急便です。ご指摘ありがとうございますと言って、帰りました。客の苦情をまともに受け止めるすばらしいセールスドライバーであったことをここに報告したいと思います。

話が逸れましたが、届いたスピーカーキットを組み立てること2時間半、最初の音出しは、素敵な女性との出会いを予感させるのですが、そう、メールで知り合った女性との初めての電話のような期待感があるのですが、非情にも音無!原因はスピーカーのターミナルの取り付けにあることはすぐわかりましたので、すぐに調整、音出しに無事成功しました。スピーカーの素性は、BBCのモニタースピーカーのキット品です。KEFのLS−3/5Aに相当します。

落ち着いた音色でまぎれもなくブリティッシュサウンドです。詳細は別途記事にする予定です。この音を聴いていますと、何故か、同窓会の現場にいるような錯覚に陥ります。あるいは別れた恋人との再会を想起させます。

オーディオ製品を購入するのは、フライングモールのアンプを購入して以来ですので、2年半ぶりです。昨晩は12時過ぎから聴き始め、2時間ほど聴き、アンプ類のスイッチは切らずに朝6時頃からまた2時間ほど聴き入りました。次々とCDを取り替えていくうちに、過去の様々な出来事が過ぎりました。どうかすると音楽は知らないうちに終わっています。忘れていた何かをを思い出させるスピーカーの音でした。

2007年12月14日 (金)

yuki matsuzawa のショパンアルバム

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こんばんは。以前写真だけ紹介した、Yuki Matsuzawa さんのショパンアルバムです。

2枚組で、1枚目は

アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ
華麗なるワルツ第2
ワルツ第12
ワルツ第6
ワルツ第17
華麗なる大ワルツ第1
英雄ポロネーズ
幻想即興曲
ピアノソナタ第2番変ロ短調 作品35

2枚目は

エチュード 作品10、作品25 三つの新エチュード 遺作

が入っています。

順序が逆ですが、ショパンのエチュードの数ある録音の中で私がもっとも好きな演奏です。学生時代のことですが、私はポリーニが出現するまで、ショパンのエチュードを何故もっと古典的な格調で演奏するピアニストがいないのか、ずっと探しておりました。その意味ではポリーニの演奏は私の理想的な演奏ですが、最近年をとったせいか、一番好きではなくなりました。そのきっかけがこのYuki Matsuzawa 盤です。27曲すべてに当てはまることですが、まず細身ながらも美しい音、技巧的な音階、アルペジオに独特の切れ味があること。わずかですが、曲の情趣によりテンポを揺らしたり、特定の音を強調したりするのですが、これらのセンスが非常にいいのです。

特に彼女の技巧のセンスの良さは並はずれています。一例を挙げれば英雄ポロネーズの機関車が走るような中間部(左手の素早いオクターブ)はまさにオクターブで弾いているような感じがしません。要するにいかにもオクターブを弾いていますよ、なんて演奏はしないのです。軽々と弾いています。また、幻想即興曲など若き日のバックハウスの演奏を思い起こさせます。素晴らしい切れ味です。切れ味といえば、2番のソナタの終楽章も素晴らしい技巧です。一音一音曖昧な音は一つもありません。完全に弾ききっています。

年齢不詳 東京芸術大学を卒業していることはわかっています。デビューアルバムがスクリャービン、近年イギリスではベートーヴェンの第4番のピアノ協奏曲を弾いたりしています。

告白しますと、亡くなった私の先生のショパンのエチュードの演奏そのままです。もちろんYuki Matsuzawa さんの方が優れています。40年近く前の私の記憶ですが、約9ヶ月間、ショパンのエチュードは週に3日以上は繰り返し弾いてくれましたので、強烈な印象は残っております。

日本にも里帰り公演があったそうですが、全く知りませんでした。

アルゲリッチのような強烈な印象ではありませんが、好きになると完全にはまる演奏です。

2007年12月11日 (火)

アリオン T−100

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こんばんは。今日は先週中頃から週末にかけて試聴したFASTのアンプ、「アリオン(ALLION) T−100」について書いてみたいと思います。

FASTは出水電器(イズミデンキ)が扱っているアンプのブランドです。いわゆるガレージメーカーですが、駆動力の確かさは定評があり、さんざんアンプ道楽、あるいはアンプ漁りしたオーディオファイルにとって、サハラのオアシスかも知れません。ガレージメーカーですので、オーディオ評論家の村井裕弥さんが、過去ステレオ(音楽之友社)で紹介されたぐらいで、通常のオーディオ店でお目にかかることはまずありません。村井さんの記事はべたほめですが、これをどのくらい信用するかですが、たまたまFASTのホームページをのぞいてみると、新製品ALLIONの貸し出しのテキストが見つかりました。それでメールで貸し出しを依頼した次第です。

ALLIONの前にFASTは超弩級のプリアンプ C−100、及びモノラルパワーアンプM600など(セットで約300万円)があります。このメーカーは他流試合を歓迎しており、何百万もする海外アンプと比較の結果FASTを持って帰りたいというオーディオマニアが多数いたそうです。
中には、持参してきた自分のアンプをそのままドブに捨ててくれと言ったとか、言わないとかの伝説もあります。

ステレオ12月号の村井さんの記事によれば、このC−100、M−600のセットに匹敵する音が出るそうなのですが、それを自分で確かめたくてデモ機を借り出したわけです。

オーディオで大切なのは、入り口(CDプレーヤなど)と出口(スピーカー)ですが、昔はアンプの出力が低かったので、スピーカーは高能率でした。現在はアンプの出力が高いため、能率が80dB付近のスピーカーはたくさん出回っています。ですからいくらいい音色でも、能率が低いスピーカーは、出力の大きいアンプが必要です。変な話ですが、出力と駆動力が比例すればいいのですが、これまた比例しません。この辺がスピーカーとアンプの相性なのですが、その前に、スピーカーは能率だけではなく、ある帯域でインピーダンスが2オームぐらいまで下がってしまうものがあります。これも低インピーダンスに対応するアンプが必要です。

これらのことを踏まえて、スピーカーを鳴らし切るアンプが必要なわけです。

島元様

お世話になります。アリオンですが、本日6日間違いなく届きました。17時頃から試聴を開始し、先ほど一段落いたしました。私のシステムは下記の通りですが、D-55の中低域の厚みが増したように思いました。パワーは十分過ぎるほどで
ボリュームも大音量派の私でも10時まで回せませんでした。私のパワーアンプと比較しても、音楽の熱気が違うような気がします。とても熱いものを感じました。自作のプリと組合わせましたが、さらに左右の広がり、奥行きともゆとりが増し、相性がとてもいいような気がします。パワーがあるのに筐体がほとんど熱くならないも素晴らしい設計だと思います。許される時間をしばらくアリオンで楽しませて頂きます。まずは貴重なデモ機を貸与して頂いたことに感謝致します。有難うございました。

私のシステム

CDプレーヤー  デンオン DCD3500RG
プリ       自作 FET窪田アンプ
パワー      フライングモール DAD−M300pro(2台)
スピーカー    D−55(長岡鉄男 設計)

以上がアリオンに対する私の感想です。尚島元さんは出水電器の社長です。

尚アリオンは346000円当面は直販のみだそうです。

追記
写真の説明ですが、カバーで覆われた部分はトランスが横に寝かされた姿勢で据え付けられています。コンデンサ類の外形は小さいですが、最近流行の容量の大きくないのを「並列」で使用しています。このトランスは700W級の出力にも使用できるらしいですが、当然のことながら、「うなり」は一切ありません。電源部は出川式というそうです。検索で調べれば詳細はわかります。

2月から貸し出し試聴を再開しておりますし、貸し出し機も増やす予定があるそうです。気になる方は貸し出しを依頼されてみてはいかがでしょうか、出水電器のHPに応募(問い合わせ)のフォームがあります。

雑誌でスペックを観ただけで購入したとか、貸し出し機を聴き始めて3分で電話発注したとか、ともかく話題が豊富です。(2008年2月12日 calaf)

追記
一度に書けばいいものを、何か小出ししているみたいですが、アリオンT−100には電源の200V仕様があります。もちろん工場用ではありませんので単相200Vです。200V仕様のアリオンは、100V仕様に比較して、格段の、いや桁違いの差をつけるそうです。そうですと書いたのは私が未聴だからです。

オーディオ界に二つに不思議な現象があります。なにやらもっともらしい理論(すぐには理解しがたい)を構築して、「だから音がよい」。もうひとつは、理由は明確でないが、要するに数値に現れない「音の違い(差)」があるというものです。

普通なら中学生程度の自然科学の知識で「何故音がよくなる」か説明できなければいけないのですが、この「音がよくなる」というのも極めて曖昧な世界です。音の比較をしますと後から聞いた方がよく聞こえるのは、これはもう常識です。ましてや、オーディオでよく使われる(私も使います)音響空間(音場)の奥行き、広がり、高さなど、想像(イメージ)の産物ですが、その感じ方も個人差がほとんどといってもいいくらいです。

ハイエンドといわれるのはコンポ単体で100万円くらいですからシステムで500万円は軽くかかりますが、部屋にもよりますし、聴くソフトによっても大きく変わります。

高価格な装置を持っていても、例えばバッハのフーガが聞き取れない(人間の能力的に)ことが幸せと言えるでしょうか?もっとも知らない方が幸せということが世の中に多くありますが。(2008年2月14日 calaf)

2007年12月 6日 (木)

ポリーニのショパン エチュード(SHM盤)

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こんばんは。今、話題のSHM盤を聴いてみました。SHMとは、super high materialの略で、材料は液晶パネル用のポリカーボネート樹脂でより透明性が高いとのこと。ユニバーサルミュージックが日本ビクターとの共同開発により商品化しました。

正確なピットの形成、複屈折が少ないため、より正確な読み取り特性があるらしいです。音質の向上として、レンジ感、歪感、音量感、解像度、音質バランスが優れていると説明されています。

ここまでは、付属のブックレットの説明ですが、少なくとも私が期待したほどではありませんでした。ポリーニのショパン・エチュードはCD(普通の)で聴きますと、ずいぶん金属的な音がしますが、アナログレコードで聴きますと、それは宝石のような音質です。もちろん金属的な音はしますが、それは低域の弦とピアノの胴が同時にしなるような独特の響きで決して不快な音ではありません。少なくともアナログのポリーニを聴かなければ本当の意味でのポリーニの凄さは半分も聴いていないことになります。

その意味では、9月頃に発売されたアナログの重量盤(3500円)がお買い得だと思います。

以上はアナログ盤と比べてのSHM盤の印象ですが、通常CDと比較しても、解像度、高域の輝き、聞きやすさ(バランスの改善)が向上していると思います。それでも格段向上したかと言えば、1割くらいでしょうか。

あるいは、オーディオ装置がよければ、もっと違いが出るのでしょうか。尚試聴はCDプレーヤー=デンオンDCD3500RG、パワーアンプ=DAD−300Mpro、プリアンプ=FET窪田式プリアンプ、スピーカー=D55で行いました。

2007年12月 5日 (水)

バッハ プロジェクト

こんばんは。発表会から早2週間が過ぎました。chiakiはピアノを以前と変わらず弾き続けております。発表会をやると決めたら、曲の練習は自ずと義務感が生じます。少なくとも楽しみは半減、いやほとんどないのでは?そのくらい練習はつらいものだと思います。

テレビのコマーシャルでしたか、私は天才ではない、もしあるとしたら目標に向かって努力を継続することができることだ。正確ではありませんが、娘もピアノから逃げたことは過去一度もありません。先生に就かなくなってもピアノは他愛もない曲ばかりですが弾いていました。私がレッスンするようになってからでも、練習をしなかった日はこの3年間で、台湾へ旅行に行った時ぐらいです。この時も私の姪の知り合いの家族のところに招待されておりましたので、ピアノを披露できる機会があるかもしれないので楽譜を持参したくらいです。

今はレッスンを楽しくやっています。曲は難しいですが、1小節1小節ができあがるのがとても楽しみで練習しています。

さて本題の「バッハ プロジェクト」ですが、昨年の1月2日、娘の22歳の誕生日ですが、バッハのゴールドベルグ変奏曲の練習を開始しました。1ヶ月で2曲から3曲も習得する計画でしたが、なかなかどうして、とても大変でした。この曲を弾く前にやらなければならないことがたくさんありました。そこで、私は少しずつ弾いていたパルティータ第1番、イギリス組曲第2番、パルティータ第2番の習得に切り替えました。そのうちに意識を高めるために発表会というアイデアが浮かんだのです。

バッハ プロジェクトはゴールドベルグ変奏曲を習得するための一環したバッハの曲の習得だったのです。

アリア、変奏曲1番から5番、27番から30番はすでに着手してあります。現在は10番と12番を練習しています。

それとは別にショパンのエチュード第1番ハ長調を現在練習中です。以前紹介しました横山幸雄さんのレッスンビデオがきっかけです。横山さんのレッスンは、弾く技術についてはほとんど説明していません。ハノンにアルペジオの練習が調別にたくさんありますが、これらをスムーズに弾けることが最低限の条件でしょう。チェルニーの40番、50番のアルペジオも同様に習得できた上でのレッスンだろうと思います。前にどこかで書いたことがあると思いますが、難しい曲はその曲で練習すべきだと思います。ハノンは基本のカデンツですので、当然やっていますが、チェルニー等の練習曲は一切やりません。私の持論ですが、いくら難しい曲でも美しくなければ練習にはなりません。

話があちこちに飛びましたが、娘がゴールドベルグを練習する上で素晴らしい味方を見つけました。シモーネ・ディナースタインというアメリカのピアニストです。彼女が妊娠、出産時にゴールドベルグの録音を思い立ち、実現したのです。写真がそうです。音楽院はでたものの泣かず飛ばずであった彼女の思いは如何に? この録音のお陰でカーネギーホールで2005年秋、実質のリサイタルデビューを果たしのです。演奏は実に優しいゴールドベルグですが、感想はまた別の機会を設けます。
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