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2008年3月 6日 (木)

シフのバッハ・パルティータ全曲演奏

こんばんは。ビデオ編集狂想曲が終わり、昨日3月4日は大阪はいずみホールでシフのバッハのパルティータ全曲演奏を聴いてきました。T4s4c6qy


シフを初めて聴いたのが1975年頃です。ハンガリー三羽烏として、ラーンキ、コチシュとともに売り出されました。3人の中ではもっと地味で、将来の大物とささやかれておりましたが、当時の風評は現実のものとなりました。

さて今回聴いた私は席は2階のバルコニーの席で上手(かみて)の一番後ろの方です。下の写真が私の席から撮影した開演前の様子です。

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バッハのパルティータをCDなどで全曲お持ちの方はわかると思うのですが、必ず2枚組になっています。要するに140分(2時間20分)を要するわけです。シフのバッハ演奏は優れて演奏ということで定評があります。しかし私は彼の演奏が嫌いです。

まず演奏時間ですが、前半は5番、3番、1番、2番で7時から8時20分まで、後半は4番、6番と8時40分から9時40分までかかっています。先ほど申し上げた2時間20分ですね。

それでは私が聴いた音での感想を申し上げます。流麗で美しい音ではありましたが、スタッカートであれノンレガートであれすべて音がつながってしまい、音の雲に包まれたような感じがしました。これはもちろんシフの意図するところではなく、そもそもバッハをいずみホールで演奏すること自体ミスマッチではないかと思います。ここは素晴らしい響きのホールとして知られてはおりますが、オルガンならともかくピアノではあれだけの残響はかえって有害です。

シフは不意をつく装飾音、しゃれたリズム、時には大胆なテンポルバートを見せたに違いないのですが、バルコニー席ではそれが聞こえませんでした。特に速くて目が詰まっている曲は聴くに耐えなかったのです。しかしながら比較的ゆっくりした曲例えば1番のプレリュードなど天上から音符を降り注いでいるかのごとく聞こえました。

すべての曲を繰り返しを忠実に実行し最後まで美しい音でだれることもなく安定した技術で演奏するシフの実力はまさに大家のそれですが、私自身のフィルターを総動員しても、当夜の私は不完全燃焼に終わりました。冒頭にシフは嫌いと申し上げました。レコードで聴くシフの演奏はホールトーンが結構入っています。この響きが私は好きではないのです。

開演前からある程度の予想をしていた私は即売会でシフのパルティータのCDを求めました。今まで嫌いで買わなかったのですが、先ほどの予想があたった場合、CDが慰めてくれるのではと考えたからでした。予想は見事に当たり。果たしてCDは先ほど私が述べた魅力はすべて聞こえてきます。

私が聴いた席が悪かったのです。ちなみに開演前に言葉を交わした女性に終演後、演奏の感想を尋ねました。ピアノを聴いている間は別世界の居心地だったそうです。

S席で何でバルコニー席?しかも団子の響き!金返せ!といいたいところですが、2枚組2900円が2300円で買えましたので600円(約1割)が戻ってきました。

余録ですが、響き過多のパルティータを2時間以上も聴いていたせいで、CDの方はずいぶんすっきりして聞こえます。お陰でシフのCDも楽しめるようになりました。

トータル、嫌いだったものがそうでなくなったのですからお金を払った甲斐はあったのです。

最後のシフの容貌ですが、髪に白いものが多く混じり、頭のてっぺんは地肌が見えそうなくらい、確実に年をとりました。ちなみに彼は1953年生まれ。ハンガリーの若手三羽ガラスは大家になったのです。これは間違いありません。



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