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2010年1月26日 (火)

ピアノによるヴィヴァルディの四季

毎年この時期になるとヴィヴァルディの「四季」を聞きたくなります。なぜでしょうか。「冬来たりなば春遠からじ」のごとく春が待ち遠しいからに違いありません。珍しいピアノ版の四季が昨年末にリリースされました。

ヴィヴァルディの四季はヴァイオリンで弾いても相当むずかしい曲ですから、ピアノで弾けば超絶技巧丸出しのけばけばしい演奏を想像なさるのではないでしょうか。まず演奏しているジェフリー・ビーゲルが爽やかに、そしてある時は慎ましやかに演奏していますのでいわゆるゲテモノではありません。

バッハはヴイヴァルディのオルガン曲、ヴァイオリン協奏曲等をチェンバロに編曲しました。編曲することでイタリアバロックの様式のものにしたバッハはイタリア協奏曲をその成果として作曲致しました。ビーゲルが四季を編曲演奏することは、このバッハの故事に由来しております。私個人としては、ベートーヴェンの「田園」をリストが編曲しているのを知っておりましたので、ピアノ演奏は時間の問題と期待していたことも事実です。

私が本日紹介したかったのはただ珍しいということだけではありません。今一度ピアノの表現力をピアノが嫌いな方に確認して欲しいと考えたからです。両端楽章のアレグロ、プレストはともかく中間の緩徐楽章は間延びしてしまう、あるいは弦楽器の歌の表現力にはかなうまいと確信されている方にむしろお聞き頂きたいと思います。ビーゲルのピアノはレシタチーボの如く、時につぶやき、時に歌い、時に語りかけてきます。速い楽章の音さばきも真摯で技巧を見せびらかしません。

四季のピアノ版の楽譜は以前からイタリアのRicordi社から出ておりましたが、ビーゲルは装飾音などを大幅に見直したようです。そしてそっと挿入されている、マンドリン協奏曲ハ長調とリュート協奏曲ニ長調のピアノ版(いずれもアンドルー・ジェンタイル編曲)が心踊る痛快な編曲と演奏です。

ことにマンドリン協奏曲の第2楽章ラルゴのレシタチーボには魅せられました。今までマンドリン協奏曲のどこを聴いていたのだろうと大いなる反省を自身覚えました。確認のため聴きましたがチェンバロの通奏低音兼レシタチーボがかすかに聞こえるのみです。このビーゲルのレシタチーボには大いに酔いました。イタリア協奏曲(バッハ)第2楽章の深さと、ディアベリ変奏曲第31変奏のパッションを兼ね備えており、あらためてビバルディのメロディーメーカーとしての実力を思い知らされました。楽奏はピアノでも超感激ではありますが、リュートまたはギターで演奏したい楽奏ではあります。それゆえに私が大いに酔ったのかもしれません。娘の指導一辺倒で、自身の楽しみではこの数年ピアノは弾いたことはなかったのですが、この曲は練習して「誰かを」酔わせたいと思いました。3日前からですが、もう30回以上聴いています。

私がよく書くことですが、本当によい曲は人に知らせたくない、自分だけで密かに楽しみたい・・・そういう曲のひとつだと思います。そして、今回はさらに、自分だけが弾きたい・・・・そんな馬鹿なことを考えています。ビーゲルはどちらかといいますと堕落せず格調を持って演奏していますが、私はこの曲については、自制も何もかも捨てて曲に溺れたいと思います。

Vivaldi4seasonpiano

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