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2011年3月 8日 (火)

戦う調律師~高木裕

こんばんは。あいも変わらずブログを書くには相当の意志力を必要とします。ネタは相当あるのですが、書くことがまとまらない。画像などの材料を用意するのが面倒等々、ネガティブな要素(これを言い訳といいます)は、いくらでも思いつきます。

2年ぐらい前に、立花隆と佐藤優の読むべき200冊(月間文藝春秋掲載)をこの欄で紹介したことがありました。200冊の中に合致する本がまずかに2,3冊ということで大いに嘆いたことを覚えています。実はその後相当なペースで読んでいったのですが、すべて前記の200冊の本ではありません。

「マーフィーの法則」に「忠告の是非を判断できる人は忠告を必要としていない」というのがありました。これは私のためにある言葉ではないかと思っています。要するにお二人が推薦する本の良し悪しがわからない。あるいはこれら200冊以外から自分の本をさがそうということになってしまうのです。ジャンルを選ばないで次々と本を読破してはレビューをものにしている、樹衣子さまのような方もいらっしゃいますが、とても彼女のようにはいきません。

ところで、人があまり読まない本を読む癖が時々当たることがあります。「スタインウェイ戦争」でヤフー(日本)の検索をしてみますと14番目(2011年3月8日19時40分現在)に私のかつてのブログ記事が出てきます。2007年6月24日の記事です。

スタインウェイ戦争とは、かつてのスタインウェイの日本総代理店=松尾楽器と調律師、高木裕との戦いを描いたドキュメントです。

松尾楽器の悪業?はここでは書きませんが、ひとつだけ紹介しますと「スタインウェイは、松尾楽器で訓練を受けたスタインウェイ専属チューナー(調律師)でないと、調律できない」 この幻想には有名な相当なピアニストも洗脳されていたそうです。

日本全国のコンサートホールのスタインウェイはほとんど松尾楽器の納入です。ホール専属の調律師は松尾楽器の社員か、松尾楽器のひもつきの調律師です。ピアノは調律をはじめととするメンテナンスがなければ、演奏できるピアノにはなりません。

松尾楽器が販売しているスタインウェイはハンブルグ製です。ニューヨーク製は日本に持ち込ませないと、私は松尾楽器の悪業をひとつ追加したのですが、これは私の勘違いでした。当時のスタインウェイ社の販売戦略として、ニューヨーク製はカナダを含む北米をハンブルグは、その他の地域をカバーするというものです。この理由として、為替変動のリスクを避けることも大きな理由だったそうです。

またよく誤解されて事として、SteinwayはもともとドイツのSteinwegがアメリカに移住してその名を英語読みのSteinwayにしたため、ハンブルグでの創業が先だと思われていますが、ニューヨークが先です。

さて前置きが大変長くなりました。調律師の高木裕さんが、スタインウェイのヒストリーなどを交えスタインウェイの魅力を語る講演会が昨年12月3日に神戸市の灘区民ホールでありました。私がいろいろ書くより、その時のパンフレット(4ページ)を掲載します。この会は「調律師、至高の音をつくる 知られざるピアノの世界」(朝日新書)の出版記念の講演でもありました。

調律の世界を覗きたいと思う方は是非手にとってご覧下さい。

高木裕さんが旧来の慣習を破って、全国のホールで、ピアニストがホール所有のピアノを弾くのではなく、自分の弾きたいピアノをそのホールに持ち込み、しかも調律サービスも行うという画期的な仕事を始めたのです。

この本については朝日新聞出版との面白いエピソードを高木さんが披露してくれました。本の帯には「ピアニストの心の声をく」となっていますが、朝日は「ピアニストの心の声をく」と、当初したそうです。高木さんは、「聴く」と「聞く」では全く意味がことなるから、「聴く」にして欲しいと訂正を申し込んだのですが、編集側はいろいろな理由をつけて修正に応じようとしません。ついに高木さんは「それなら出版をとりやめる」といって修正させたのです。「聴」は「十四の心を耳に」ということで、そういえば音楽は聞くものではなく、聴くものですね。

講演の中で私がもっとも感動したのは、旧来の慣習を破ったことや、それに伴う誹謗中傷をものともしなかった勇気ではなく、調律師という仕事を、次代の若者が「なりたい」「やりたい」と思うような魅力的な仕事に高めたい、その市場を開拓したいということでした。

画像をクリックしていただければ、読みやすくなります。

        <表紙>

Steinwaytakagi01

   <スタインウェイの沿革>

Steinwaytakagi02

     <講演者の紹介>

Steinwaytakagi03

<ホロヴィッツが愛したピアノについて>

Steinwaytakagi04

Takagiyus

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