「阪急電車」 有川浩
こんばんは。最新話題映画の原作文庫本を娘が読んでいましたので、娘に借りて読んでみました。
阪急電車の車内の内装は、小田急、名鉄ほどではないにしろ、少なくとも阪神電車より、洒落ています。私も大昔ですが、お世話になりました。
さて阪急電車ですが、路線が結構あります。これは路線図を参考していただくとして、神戸大阪を結ぶ神戸線と直角に交差するように今津線というのがあります。その中の北から南にかけて、
宝塚駅(たからづか)―宝塚南口駅(たからづかみなみぐち)―逆瀬川駅(さかせがわ)―小林駅(おばやし)―仁川駅(にかわ)―甲東園駅(こうとうえん)―門戸厄神駅(もんどやくじん)―西宮北口駅(にしのみやきたぐち)
以上の8駅往復の乗降客の、平凡でありながらも、喜怒哀楽に満ちたお話です。
逆瀬川から西宮北口行きの電車に乗った時江とその孫娘が、電車のドアのそばの美しい女性が目に入ります。この女性は結婚式から抜けだしてきたような白いドレスを纏っていたのです。孫娘が彼女を指差して「花嫁さん」と叫ぶと、白いドレスの彼女の目から涙が・・・。
人生経験豊かな時江は、一切の事情を推し量って「討ち入りは成功したの?」と白い女性に尋ねるのです。
これだけで、時江さんと同じように事情がわかる方は、相当人生経験豊かで、ポアロ並の推理力をお持ちです。私は世間の事情にとても疎く、こんな形の仇討があるなんて夢にも思っていませんでした。
社会人の男女、大学生の男女、女子高校生、関西特有のオバタリアンも登場してきて、普段着の生活感あふれる物語に仕立てられています。駅名を題材にした連作短編小説ですが、登場人物の連鎖にひとひねりがあります。これが新鮮です。時の経過はわずか半年、風景描写もこのくらいが、私は好きです。
映画の「阪急電車」のホームページです。


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