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« 60歳の同窓会~その2~ | メイン | chiaki がコンタクトレンズにしました »

2011年8月20日 (土)

60歳の同窓会~最終回

昨夜続きを書くつもりでしたが、深呼吸のつもりで、1日空けてみました。

高校時代のクラブの仲間Nさんのテーブルを辞して、自分のテーブルに戻る途中、最初のテーブルについた時、こちらを何度も見ていた女性に声をかけることにしました。

「こんにちは。初めまして、実は、初めましてではないのです。何度もお目にかかっています。」

「やはり、そうでしたか。でも、どこでお会いしたか、全然思い出せないのです」

「それじゃ、ヒントをさしあげましょうか。 いらっしゃいませ。奥様」

「やっぱり」

「そうです」

「この同窓会は、普段何気なく歓談しているお客様の中に、同窓生が1人か2人いるに違いないと思って出席したのです」

「そうでしたか。ところで、お目当ての方は見つかりまして?」

「お目当てとは?」

「かつて好意を寄せられた方は全然いらしゃいませんか?」

「はぁ?」

「私もそうなんですよ。でも、その御方は出席されておりません」

「そうなんですか。残念ですね。それでは失礼いたします」

自分のテーブルに着くと、出席していないと思っていたAさんを見つける。彼女の肩をつまんで、「ひさしぶりだな」と声をかける。彼女は大学も同じ、クラブもギタークラブで同じ。彼女も難病に苦しめられているが、笑顔が絶えたことがない。

そうこうするうちに、出席していただいた先生に、当時の担任クラスの女性からプレゼントが贈呈された。プレゼンテーターの女性を見て2度びっくり。勤め先のお客様であると同時に、私のお目当てでもあったのです。

早速、彼女のもとに駆け寄り、挨拶をする。

「誰だかわかりますか」

「わかっているのですが、思い出せないのです」

「いらっしゃいませ」

「あ、うそ!あの、おじさん?!」

「そうです」

「でも、私の中にはもう一人、あなたがいるのです。その人が思い出せないのです」

「calafですよ」

「calaf君!」

「二次会は出席されるの?」

「僕は予定がありますので、残念ですが、帰ります」

「この続きは、お店でね」

「僕も楽しみにしています」

彼女は旧姓Oさんといって、大変な文学少女でした。凛と響く声の持ち主で、朗読をさせたら最高。初めて話をしたのは文化祭の時。リルケの詩集を読んで聞かせてくれたのです。

それから数日後、お店で再会。同窓会楽しかったわね。二次会で、しこたま飲んだから、どうやってお家に帰ったのかわからなかったわ。ところでcalaf君、私はあなたのこと、全然覚えていないの。

この言葉を聞き、彼女との会話のために準備していた言葉を、私は一瞬のうちに失いました。

私の熱い夏が終わったのです。

後日談

以上の話を40歳そこそこの女性のお客樣に、失敗談として話したところ、「おじさん、とてもいいお話ですね。私もそんなことにならないように、同窓会の時は必死で思い出します。思い出すことが、誰かの幸せになるのですね!」

Dousoukai2011_2 

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